こちらは書籍「オーナー社長のための事業承継」購読者向けのメールマガジンからの転載です。
001.変化の時代の事業承継
1.日本経済は変化の時代へ突入
少し遅いニュースとなりますが、高市政権が誕生しましたね。このメールを執筆している2025年12月中旬時点では、
・責任ある積極財政
・景気刺激策は惜しまない
・金利の上昇(本日0.75%への引き上げNewsが出ました)
・賃上げも2030年までに最低1500円と明言は厳しいのではないか
概ねこのような論調です。もちろん政権発足したばかりなので、やや流動的なところはあります。しかし大筋として物価高騰、金利上昇、賃上げは避けられないでしょう。
凍りついた日本経済は30年ぶりに変化の時代へと動き出したのです。
2.21世紀の産業革命
ところで私、尾形は事業承継をメインに活動していますが、最近は生成AIの講師としても活動しています。またこちらが非常に人気です。皆さんもご存知の通り、ChatGPTに代表される生成AIは、 まさに21世紀の産業革命。世界中、株価が上がればAIへの期待、下がればAIバブル懸念。この2つのキーワードが毎日のように市場を駆け巡ります。
例えばChatGPTを開発しているOPENAI社。来年の投資予算は、なんと150兆円規模だそうです。日本の国家予算を遥かに上回ります。 その他、Google, Amazon, Meta, Teslaといった世界のトップ企業も生成AIに惜しみない投資をしています。各社のトップは「いま一番のリスクは赤字を抱えることよりも、AIに投資しないことだ」と言っています。
世界中の天才が集まる巨大テック企業、そして国家予算を超える莫大な投資。この2つが掛け合わされた生成AIは、今後も異常な発展速度を見せていくことでしょう。
3.変化の時代の事業承継
物価高騰、金利上昇、賃上げ、そして生成AIで生まれてくる新しい市場。どの業界であってもこの変化の波を受け入れざるを得ません。
氷河期で30年間凍りついた経済。その揺り戻しが日本中に今後襲いかかります。日経平均の38,000円を回復するのに30年かかりましたが、執筆時点ではすでに5万円を突破しています。しかし、この同期間に米国の主な株価指標は10倍以上に伸びているのです。この遅れを取り戻すように、日本の経済は今後、激変期に巻き込まれていくことでしょう。
そんな変化の時代。これまでのように5年、10年かけて事業承継を行っていくことは何を意味するのでしょうか。
これまでの事業承継のゴールとは、先代がやってきたことをそのまま時間をかけて後継者が再現することです。しかしこの激変の中、5年、10年と経営の成長を止めてしまうことは致命傷になります。「先代のやってきたことを5年かけて再現」=「5年間企業成長が停止」となりかねない。それを私は懸念しています。
4.成長承継へ挑む
そう、これからの事業承継は成長承継でなければいけません。この全く新しい考え方を皆様にお伝えしていきたいと思います。もう一度言います。これからの事業承継は「成長承継」です。現経営者と後継者、そして会社が一丸となり、承継期間中にも積極的な事業拡大を狙う。そのための手段はたくさんあります。中小企業では、営業やマーケティング、M&Aによる会社の買収など、拡大戦略を実行しているところはごくわずかです。
また事業承継の専門家も、これまでは財務評価や相続、経営の承継、組織の刷新などに留まっています。目的は承継であり、成長ではないのです。
私たちはこれから「成長承継」という新しい文化を打ち出すために積極的に活動していきます。難しいと思われますか?いえ、この経済激変期はチャンスがたくさん転がっています。日本の高度成長期に世界企業がたくさん生まれたように、日本は激変の中で成長の機会を得たのです。それに気づくのか、気づかずに見過ごすのか。ここから5年はチャンスの5年と考えています。
皆様におかれましては、ぜひこのメルマガを拝読いただき、周囲の方にもお勧めしていただければと思います。このメルマガに登録をご希望の方は、一番最後のメルアドから申し込んでください。
それでは、これから月に2回ペースで最新情報をお届けしたいと思います。次回は共著者の冨松がお届けします。
合同会社そうわ経営パートナー 代表社員 尾形吉通

